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指導士試験当日までの勉強法と試験本番の過ごし方

今回はメルマガ等や試験問題をご購入していただいた皆様からたくさん寄せられた指導士試験当日までの勉強法と実際の試験当日の過ごし方についてお伝えさせていただきます。

指導士試験時に最初に押さえておくべき項目

まずは心臓リハビリテーション学会による心臓リハビリテーション指導士試験を受験するに当たって理解が必要な項目として下記の項目があります。

まだ、見ていない方は以下のリンクより確認をして見てください。

心臓リハビリテーション学会における心臓リハビリテーションに関連する基礎的項目

A.機能解剖学

【総括目標1】

心臓リハビリテーションに関連する人体の機能解剖学と生体力学の基本的知識を有すること。

【個別目標1】
  1. 循環器、呼吸器の解剖および機能の正常および異常に関する基本的知識を有すること。
  2. 骨、関節、筋肉の解剖および機能に関する基本的知識を有し、筋力低下あるいは神経学的・整形外科的異常が、いかに身体機能に影響を与えるかを述べることができること。
  3. 上腕動脈、橈骨動脈の位置を示し、脈拍および血圧を正しく測定できること。
  4. 末梢動脈脈拍を触知する解剖学的位置を示せること。

心臓リハビリテーション指導士養成カリキュラムより引用

 

 

まずはこれらの内容と指導士必携を照らし合わせて覚えておく必要があるポイントを大まかに理解をしていくことが必要です。

そして、実際の試験はマルチプルチョイス、マークシート方式です。指定された個数(1 個あるいは 2 個)の正解を選び、2 個選ぶ場合には、2 つとも正解の場合に得点になります。

なので、実際に全部を暗記するというよりは出題された設問に対して正解か誤り化の判断ができるレベルにできていると良いと思います。

勉強についてですが私の場合や試験を受ける周りの後輩にも言っていたのですが、毎日1時間勉強するなどの時間を目標にするという形にしてしまうと家庭や業務などの疲れなどでできない日が続いてしまうことが経験上多かったです。

ですので、毎日決まった時間にとりあえずテキストを開いたり問題を見るようにしていました。

私の場合は家ではどうしても集中力が続かなかったので業務開始1時間程度前に出勤しその時間は必ずテキストを開いて勉強するようにしていました。そして、特に予定がない日は業務終了後に少し残って朝に学習したところの復習というサイクルでした。

決めたページ数、時間などスケジュール通りにできるのが一番ですが、スケジュール通りにいかないのが人生だと思います。笑

しかし、一度決めた時間にテキストを見るようにすると以外と集中してできたりする場合があります。

やる気→行動より行動→やる気のメカニズムだからです。私自身意思が強い方では決してないので嫌ですがとりあえず決めた時間はやるようにすると以外と自分にあっていたと思います。

 

そして、学習したところは必ずまた次の日に復習するか、同僚や後輩に説明すると良いと思います。インプット→アウトプットです。

私の場合は、暗記系は次の日に必ず復習して再確認、病気のメカニズム系は後輩か嫁が医療職なので話を意識してするようにしていました。

 

説明をしている人が理解できるような話ができると、自分はしっかり理解しているなと指標にしていました。これは同僚でなくてもtwitterやface book、ブログなどに載せても良いと思います。私自身自分の知識の整理の意味合いでアメブロに最初は記事を書いていましたが、色々ご相談を受けるようになり現在があります。

皆さんそれぞれやりやすいようにアウトプット考えていただければと思います。

そして、「大事なことはこの知識は患者さんの指導のために勉強しているんだ」という気持ちです。

アウトプットでわかりやすい説明=患者さんに指導する際にわかりやすく指導できると考えると良いと思います。

患者さんに正しい知識で正しい指導を行い患者さんの行動変容を促し、社会復帰、2次予防を行う大事な使命があるのが心臓リハビリテーション指導士です。

そこには知識量がどんなに優れていても患者さんにわかりやすく説明ができなければ意味がありません。

私が関わらせていただいた患者様の中には高齢者の方も多くいらっしゃり私の説明が不十分でしっかりと理解をしていただけないまま再入院となられた患者様も多くいらっしゃいました。

ですので、この資格を取得後が本当の出発です。

私も悔しい経験、後悔から学習するときはどうすればわかりやすく伝えれるかをいつも考えながら勉強してきました。

・この心疾患ははどのような病気なのか?で

・この薬を飲むことでどう病気の部分を助けることが出来るのか?

・食事で塩分を控えることがなぜこの患者様には大事なのか?

・この人が今の生活をしていくためにはどれくらい体力が必要なのか?

皆さまの周囲には心疾患で困っていらっしゃる患者様が多くいらっしゃる状況だと思います。その方達に自分が関わらせていただくことをイメージしながら勉強を行うとより学習する意義、使命感が出てくると思います。

 

試験当日の過ごし方

受験する際に施設基準獲得のためにもどうしても私が試験に合格しなければならない状況でした。

しかし、誰かに助けを求めようにも周りに指導士の資格を持っている者はおらず、情報も私が受けた時は学会ホームページからテキストでダウンロードしたものを覚えるだけで、当日渡されたテキストでいきなり試験を受けるというもので一発勝負みたいなところがありかなり緊張したのを覚えています。

片田舎からの旅費、宿泊費、年1回しかない試験になんとか一発合格しなければならないプレッシャーは今も思い出すと苦笑いです。

指導士試験を受ける前に講習会を受けなければなりません。

その講習会はこんな内容です。

 

*講習会第一部前半
       ・総論 運動生理学・運動心臓病学
       ・運動処方 心リハプログラム(急性期・心臓術後)
       ・運動処方 心リハプログラム(回復期・維持期)
平成30年7月16日(月・祝日) *講習会第一部後半
       ・救急処置・安全管理
       ・心肺運動負荷試験実習
*講習会第二部
       ・総論 病態生理・診断治療

・栄養学

・臨床心理学 *試験(60 分)

心臓リハビリテーション指導士試験についてより引用

 

講習会は1部は学会終了後なので夕方から夜の9時くらいまであり、次の日は朝の7時~8時くらいから12時まで1部の後半~2部の講習会があり1時間の休憩後すぐに試験というものすごいハードスケジュールだったのを覚えています。

学会を受けてから講習会を受ける余裕はないので講習会までひたすらホテルで復習をしながら講習会にのぞみ、講習会では必携を使用しながら講師の先生が試験に出るところをお話しされるので聞き逃しがないようにとにかく集中して望んでいました。

そして、次の日は早くから始まり講習会が昼間で続いた後に1時間の休憩後はすぐ試験が始まります。

50問のマークシート式ですが時間が60分間なのでとにかくわかる問題を順番に解いていきじっくり考える問題を後から解いて行くようにしていました。とにかく集中力を持続させないといけないので前日の夜は軽く復習して早めに寝て次の日は眠くならないように食べ過ぎず出発し昼も軽めに食事を取るようにして試験に臨みました。

試験を受ける方の参考になれば幸いです。



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